ロゴ

英語教育

今月の本

A Long Way Gone Memoirs of a Boy Soldier

この本は、A Long Walk to Water と同様に、内戦に巻き込まれた子供をテーマとした作品であり、教員向けに推薦したい一冊である。本書は元少年兵の回顧録で、舞台は A Long Walk to Water と同じくアフリカのシエラレオネである。反政府兵士が町を襲い、そこから脱出した少年は12歳だった。この少年は A Long Walk to Water の少年とほぼ同年齢であるが、大きく異なるのは、13歳になるまでに政府軍に捕まり、兵士として訓練を受け、無感情で殺戮を行う「殺人マシーン」になってしまうことだ。生きるためにはその選択しかなかったという現実を淡々と語っている。

その後、16歳でユニセフに保護され、少年兵から解放されると、殺人の経験から立ち直り、人間性を取り戻すまでが描かれている。A Long Walk to Water と同様に、一気に読み進めることができる作品だ。表紙にはワシントン・ポスト紙のコメントEveryone in the world should read this book.が掲載されており、この意見に強く共感する。

今月の本一覧に戻る